アロンソイルは、2種類の高性能分散剤(アロンソイルA剤、アロンソイルB剤)で構成され、A剤とB剤の併用により、セメント粒子及び土粒子に対して高い分散性を発揮すると同時に、ソイルセメントの流動性を長時間保持します。
ECO-MW工法用流動化剤「アロンソイル」
アロンソイルの主な物性
アロンソイルA | アロンソイルB | |
---|---|---|
外観 | 淡黄色透明の液体 | 白色粉体 |
成分 | ポリカルボン酸塩 | 無機化合物 |
固形分 | 43wt% | 100% |
比重 | 約1.30 | 約2.53 |
pH | 7~9 | 11.4 |
特徴 | セメントおよび土粒子の分散性に優れるセメントに対する凝結遅延性を示す | 土粒子の分散効果を有するセメントの凝結促進効果を有する |
食品添加物他使用例
アロンソイルと同成分のものは、食品添加物等にも使用されています。
下記に、代表的な使用例を示します。
アロンソイルA | アロンソイルB |
---|---|
インスタントラーメン等麺の増粘剤 各種食品類の増粘剤 歯磨き粉 ハップ剤 飼料バインダー等 |
麺製造時のかん水 飲食原料の調整剤 |
流動化剤について
流動化剤は、アロンソイルA(液体)とアロンソイルB(粉体)の2剤を併用する。
アロンソイルAはポリカルボン酸系の分散剤で、泥水やソイルセメント中の土粒子及びセメント粒子に対して高い分散性を発揮するとともに、セメント粒子に対して凝結遅延効果を有する。
アロンソイルBは無機化合物で、アロンソイルAと同様に、土粒子やセメント粒子に対して分散効果を補助するとともに、時間の経過とともにセメントの凝結を促進する効果を有する。
土粒子やセメント粒子の凝集現象
泥水掘削工事で発生する泥水は、泥水中のシルトや粘土分などの微細土粒子表面の電荷の影響により、土粒子が相互に結合して凝集やゲル化などの現象が発生するとともに、施工に伴いシルトや粘土分などの微細土粒子が泥水中に溶け込むことにより、比重や粘性が上昇して泥水が劣化する。
また、ソイルセメント連続壁工事では、ソイルセメント中の土粒子とセメント粒子が結合し、高粘性化する。
流動化剤添加による分散効果
凝集した泥水や高粘性ソイルセメントに流動化剤を添加することにより、粒子表面に流動化剤が吸着され、さらに流動化剤の電離(イオン化)作用により相互に反発して粒子が分散する。
また、流動化剤は水中に溶出した土やセメントに起因するカルシウムイオン・マグネシウムイオンなど2価以上の陽イオンと反応して化合物(難溶物)を生成する。
これらの流動化剤の吸着・電離作用・化合物(難溶物)生成などにより、分散・流動化(減水)性能を発揮する。
アロンソイル自動添加装置(内蔵タイプ)
- アロンソイルA剤添加状況
- アロンソイルA剤,B剤添加制御装置
アロンソイル自動添加装置(外付タイプ)
- アロンソイル自動添加装置(外付タイプ)
- アロンソイル自動添加装置(外付タイプ)
アロンソイル荷姿
- アロンソイルA荷姿(1250kgコンテナ)
- アロンソイルA荷姿(20kg缶)
- アロンソイルB荷姿(1tonパック)
- アロンソイルB荷姿(25kg紙袋)